『偶然屋』
概要
『偶然屋』は著者「七尾与史」で送られる、ユーモアミステリー作品です。
七尾与史先生は、幻冬舎文庫より『ドS刑事シリーズ』、宝島社文庫より『死亡フラグシリーズ』などが刊行されています。
『偶然屋』は小学館文庫より刊行されていて、2022年10月現在、続編の『偶然屋2』が刊行されています。
あらすじ
出会いと別れ、栄光と挫折、幸福と不幸、そして生と死・・・・・・。
あなたの人生を左右した「偶然」や「運命」は、実はすべて仕組まれていたのかもしれない。奴らによって――。
弁護士試験に挫折して就職活動中の水氷里美は、ある日、電信柱に貼られた「オフィス油炭」という会社の求人広告を見つける。藁にもすがる思いで連絡を入れると、面接場所に指定されたのは、なんと錦糸町のパチンコ屋!?
数々のミッションをなんとかクリアして、入社が認められた里美に与えられたのは「アクシデントディレクター」という聞き慣れないお仕事だった――。
確率に異常にこだわる社長の油炭、かわいいけれど戦闘能力の超高い女子中学生・クロエとともに、里美はクライアントからの依頼を遂行していくが、あるとき「偶然屋」たちの前に、悪魔のような男の存在が浮かび上がる・・・・・・。
ブラックユーモアミステリーの名手が本領発揮! こんな展開、予測不能!!
『ドS刑事』シリーズで人気の著者、新たなる代表作。
登場人物
・水氷里美
早稲田大学に一発合格したものの、司法試験に落ち、就職にも失敗したためか、パチンコ店に入り浸るようになる。ある日、電柱の不可解な位置に張り付けられた「アクシデントディレクター」の張り紙を「アシスタントディレクター」と読み間違え、オフィス油炭で働くことになった。口が悪い。
・油炭寿文
オフィス油炭の社長。無精ひげを生やしており、つかみどころのない性格。過去にとある事件で姉を亡くしている。
・雨宮クロエ
オフィス油炭でバイトをしている、14歳の女子中学生。口は悪いが、戦闘に長けている。
感想
第一章から第三章までは関連性のない二つの話が展開される二部構成となっており、最終章で全てが繋がった時は、思わず声が出るほどでした。
文章力が高いだけでなく、伏線回収も良くできていてとても面白く感じました。
こんな人におすすめ
・七尾与史作品が好きな方
・お仕事モノが好きな方
・ユーモアミステリー作品が好きな方。